Judul : ゆりやんレトリィバァは世界を目指す 全米オーディション番組挑戦を糧に:北海道新聞 どうしん電子版 - 北海道新聞
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ゆりやんレトリィバァは世界を目指す 全米オーディション番組挑戦を糧に:北海道新聞 どうしん電子版 - 北海道新聞
comot.prelol.com都内の某スタジオ。お笑いタレントのゆりやんレトリィバァが、昨年、出演を果たした全米で人気の公開オーディション番組『アメリカズ・ゴット・タレント』シーズン14で披露した、角刈りのカツラに米国旗の水着を着たキャラ「角刈りアメリカン」の格好で現れた。同番組が、8月2日午後9時よりFOXチャンネルで日本初放送されることになり、改めてアメリカを目指したきっかけを聞いた。
『アメリカズ・ゴット・タレント』は、年齢もジャンルも無制限、歌やダンスの正統派から、手品や仮装、一発芸など度肝を抜く変り種パフォーマンスまで、ありとあらゆる「才能」が集結し賞金100万ドルをかけて競い合う玉石混合のオーディション。常識を覆す当代最高のエンターテイナーの誕生まで目が離せないリアリティー番組だ。
――そもそもなぜ『アメリカズ・ゴット・タレント』に出て見ようと思ったのですか?
【ゆりやん】もともと映画を観るのが好きなので、アメリカに渡って映画に携わる仕事ができたらなと思っていました。一方で、アイドルや芸人になりたい夢もあって。いろいろ考えて、芸人になることを決意したと同時に、ほかの夢はあきらめたんです。でも、芸人って、コントの内容で女優にもアイドルにもなれるし、アメリカが好きだったらそれっぽいネタができるな、ということに気づいて。ことあるごとに「アメリカで芸人になりたい」と口にするようになったんです。
――本当にかなえたい夢があるなら、心の中だけでしまっておくより、どんどん口に出していった方がかなうっていいますよね。
【ゆりやん】でも綾部祐二さんや渡辺直美さんが渡米されているのを見て、私、口ばっかりやん、と恥ずかしくなってきた。今の自分にできることはなんだろうと探していて、いろいろ情報収集していた中で、『アメリカズ・ゴット・タレント』なら私もエントリーできるかも、と思ってホームページを開いたら、ちょうどエントリー期間中だったんです。それがきっかけです。
――ご自分の意志で、ゼロから自分でなさったんですね。
【ゆりやん】そうです。エントリーシートを入力して、動画を撮って送って、返事来て、次のステップに進んで、みたいな感じでした。
――その恰好にも驚きましたが、審査員のサイモン・コーウェル(『アメリカン・アイドル』『The X Factor』などの審査員としてもよく知られている音楽プロデューサー)らと英語で会話していてすごいな、と。
【ゆりやん】ふざけたことばかり言ってるんですけど、中学校で習った英語を使ってしゃべっているだけなんです。後は気持ちだけでしゃべっていました。英会話を勉強したというより、子どもの頃に観た映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のマイケル・J・フォックスにひと目惚れして、彼が好き、彼と話したい!と思って、マネしているうちにこうなったという感じです。
――英会話は憧れの人を真似することで上達するんですね。ダンスも得意だし、ピアノも上手、本当に多芸多才ですよね。それにしても、なぜ「角刈りアメリカン」?
【ゆりやん】エントリー動画はピアノでした。ショパンの「幻想即興曲」などを弾きはじめるんだけど、途中で「ハリー・ポッター」のテーマになってしまい、「ハリー・ポッターのことを考えてました」と言うネタの動画を送っていたんです。ただ、本戦に進むことが決まって改めて考えた時に、初めて見る日本人が「ハリー・ポッターが…」とか言っても聞いてもらえないかもしれないと思ったので、見た目のインパクトで勝負することに変えました。
――それにしても、勇気あるな、という感想です。
【ゆりやん】子どもの頃から、イケると思ったらイケるんちゃう?っていう、根拠のない自信というか、きっと大丈夫だろうって思ってしまう。あかんかったらどうしようとはあまり思わない。最近はさらに、失敗したっていいやん、って思えるようになってきました。いいね、と言ってくれる人ばかりじゃないし、叩く人ばかりでもない。いい意味で人の目を気にせずに自分がやりたいことに正直になることが大事やと。
――でもちゃんと準備して、努力して、実行する段になったら楽天的に。ゆりやんさんの非凡さを感じます。『アメリカズ・ゴット・タレント』のステージでパフォーマンスしてどうでしたか?
【ゆりやん】経験したことないくらい興奮しました。最高でした。芸人にとってうれしいことは、舞台でネタを披露して、直接お客さんからいい反応も悪い反応もいただくこと。その最高峰のリアクションをいただけた。会場も広くて、観客もたくさんいて、リアクションがわかりやすい。日本では立ち上がって拍手することがまずないですからね。『アメリカズ・ゴット・タレント』は観客の皆さんも出演者というか、一緒に番組を作っている感じがして、まるごとエンターテインメントだな、と思いました。
本番が終わってからも外に出たら観客席にいた方が「レトリィバァ! レトリィバァ!」と言ってくれたんです。「うわ、海外で名前呼んでもらった、しかも知らない人に!」って思ったんです。それから数ヶ月してニューヨークに行ったんですけど、その時の私は普通の格好をしていたのに(水着を着ていなかったにも関わらず)「もしかしてアメリカズ・ゴッド・タレントに出た人ですか?」って聞かれて。それだけたくさんの人が見てるすごい番組に出させてもらったんだなと思いました。海外で気づいてもらえたのがうれしかったです。
――ゆりやんさんの今後の目標は?
【ゆりやん】『アメリカズ・ゴット・タレント』を自分の糧にしてもっと世界に向けて動き出したいと思っています。今回は見た目だけで勝負したので、これからはもっと英語でしゃべるスタンドアップコメディにも挑戦してみたいし、コメディアンとして芸人としてもっと活動して、もともと映画も好きなので映画に携われるようになりたいです。そしてアカデミー賞とりたいです!
――アカデミー賞の受賞式でマイケル・J・フォックスに会えるといいですね。
【ゆりやん】今、一番会いたいのは、ザック・エフロンなんです! 根拠はありませんが、絶対いつか会えるって思っています(笑)。
――最後に改めて1年以上経って、ようやく日本で初放送されますが、視聴者にメッセージをいただけますか?
【ゆりやん】世界中の才能ある人たちのパフォーマンスが見られるし、私みたいに意味不明な人も出てくる。『アメリカズ・ゴット・タレント』は、誰にでもチャンスがあるし、すごく夢のある舞台。夢をかなえる人もいますし、人生が変わる人もいる。才能って限られた人にだけあるんじゃなくて、全員あるんやって思いますね。だから、番組を観て、楽しんでもらって、自分も出たいなと思ったら、エントリーしてみるのもいいと思います。
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July 30, 2020 at 09:30AM
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