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ホテルに長期滞在しながら快適に働くスタイルが定着 - Forbes JAPAN
米バージニア州ウィリアムズバーグのジェームズ川沿いの緑豊かな2900エーカー(11.7平方キロメートル)の敷地にあるキングスミルリゾートは昨年、寝室数1~3のコンドミニアムに月々わずか3000ドル(約42万円)から入居できる「エクステンデッド・ステイ」プログラムを立ち上げた。これはマンハッタン(および米国の他の多くの地域)の平均的なアパートの家賃よりも安い。36ホールを備えた選手権大会が開かれるコースでのゴルフし放題、定期的な清掃、公証人常駐などのビジネスサービス、フルサービスの港湾施設やグルメレストランへのアクセスなど、このプログラムの特典にはエロイーズも感激することだろう。複数のプール(屋内・屋外)、温水浴槽、ジム、テニスコート、巨大なスパもある。
キャシー・マスターズと夫のジョンは2021年秋、12年間暮らした欧州を離れ、米国に戻ることを決めた。2人が目をつけたのはバージニア州ウィリアムズバーグ。「活発的なエリアで、気候もよく生活の質も高い」とキャシーはいう。家を建てている間、夫妻はキングスミルリゾートの「エクステンデッド・ステイ」プログラムを利用し、そこで暮らした。滞在は期待以上のものだった。「いつもバケーションにいるような感覚」とキャシーはいう。「出入りする人々を見ていると、彼らがクルマの荷物を降ろすときに期待に胸を膨らませているのがわかる。人々は楽しい時間を過ごすためにそこにいる。その興奮と活気が伝わってくる」
夫妻はキングスミルの膨大なアメニティがすぐに利用できることも高く評価した。「徒歩圏内にヘルスクラブがあり、それにランニングコースもあるので私のような女性が1人で走るにはとても安心」とキャシー。「のんびりとしたライフスタイルと水辺の景色もある。とても魅力的」と語った。
キングスミルの「エクステンデッド・ステイ」プログラムは、ここ数年リモートワーカーが旅行の夢を実現し、デジタルノマドライフスタイルを追求できることに気づいたことから定着した大きなトレンドの一部だ。キングスミルリゾートのマーケティングディレクター、ランドン・スチューレンは「需要は予想以上に大きい」と語る。
バケーションレンタル会社のHostawayによると、28日以上の旅行は2019年から106%増加している。家を交換し合うためのサイトHomeExchangeでは2020年以降、長期滞在型の旅行をする人が133%増加した。ホテルチェーンのヒルトンは2019年以降、7泊以上の滞在が30%増加している。同じく世界各地でホテルを展開するマリオットは、キングスミルにあるような居住スタイルの施設の需要が大きく伸びている。マリオット・インターナショナルの米国・カナダ地区グローバル開発担当ノア・シルバーマンは業界サイトHospitalityTechに「長期滞在部門はここ数年、非常に回復力があり、宿泊客とオーナーの需要は増え続けている」と語った。
実際、かつては法人旅行向けのニッチな商品だった長期滞在型ホテルは、ウォールストリートジャーナルが「投資家のために紙幣発行するATM」と呼ぶほど人気を集めている。
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