「これが俺のやりたい事であってくれ…」アニメ「映像研」の原作者が抱いていた不安と祈り - フジテレビュー!!

09.32
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「これが俺のやりたい事であってくれ…」アニメ「映像研」の原作者が抱いていた不安と祈り - フジテレビュー!!

2020年1月から放送がスタートし、現在FODでも配信中のアニメ『映像研には手を出すな!』。

「アニメは“設定が命”」と信じる浅草みどり(CV.伊藤沙莉)、金儲けが大好きなプロデューサー気質の金森さやか(CV.田村睦心)、カリスマ読者モデルでありながら実はアニメーター志望の水崎ツバメ(CV. 松岡美里)という女子高生3人組がアニメ制作に青春をかける物語だ。

アニメ「映像研には手を出すな!」

同作の監督・シリーズ構成を手掛けるのは、「四畳半神話体系」「夜明け告げるルーのうた」などの映画で知られる湯浅政明監督。湯浅監督が率いるサイエンスSARUが制作を担う。

「このマンガがすごい!」など、さまざまなコミックアワードで入選を果たし注目を集め、今夏には齋藤飛鳥主演で実写映画化も決定している。

そんな超話題作を漫画として世に生み出したのが、現在26歳の大童澄瞳(おおわら・すみと)だ。

デビュー作がいきなりのヒット作となったわけだが、フジテレビュー!!では、漫画からアニメ化された作品への思い、こだわったポイント、絵を描くことへの思い、悩み、葛藤などについても明かしてくれた。

< 大童澄瞳インタビュー >

インタビューは原作コミックスの発売元の小学館で行われた

まず、アニメ放送開始後の反応を尋ねると、「周囲に友人知人が少ないもので、限定されるのですが…」と前置きした上で「自分の周りでも『すごい好評だよ』という話が、すごく集まってくる。友人知人の数が少なくても、その先にいる人まで見ているんだなと。そこがやっぱり(影響力の)規模の大きさを実感するところですかね」と謙虚に語る。

今でも「一番やりたいことはアニメーション」と語る大童。現在放送中のアニメをどう見ているのか。インタビューは、第2話の放送が終了したタイミングで行われた。

本当に一視聴者として楽しんでいる

――原作者として「映像研」のアニメを見る時に一番注目しているのはどこですか?

大童:原作にない新しい表現についてはすごく注目していますね。あとは細かいネタの部分。最近、結構流行っているんですけど、文字情報などがアニメーションの中で、パッと一瞬で流れてくるみたいな、そういう表現が結構あったりするんですけど、録画をして一時停止をして、コマ送りをして初めて読めるみたいな。

そういう細かいところに何が描いてあるか、みたいなのを楽しみにしていますね。そういう点で、本当に一視聴者として楽しんでるところです。あとは、「動き」「アニメーション」「動画」の部分ですね。

――3話までで、一番グッときた動きは?

大童:3話で、部室内で金森がインパクトドライバーか何かを使って、机を組み立てているシーンがあるんですけど、そこに「緊急事態だ」っていう知らせが来て、面倒くさそうに金森が立ち上がるシーン。そこがすごく良かったですね。

 第1話のコインランドリーに向かう道中で、原作だとちょっと有名になっている川沿いを皆で歩いている俯瞰のシーン。

そこで階段を降りて裏路地みたいなところずっと歩いて行くんですけど、すごい引きのショットなんですけど、水崎が階段の手すりに手を置いたり、かなり細かい演技が入っていて、そこのディティールがすごい良かったですね。その後に続くカットもすごく良かった。

第1話で、コインランドリーに行く浅草、水崎、金森

3人の歩き方がバラバラでそれぞれ特徴が出ていてっていうのは Twitter でも指摘されていたんですけど、すごく良かったです。あとは…と語り始めるときりがないんですけど(笑)。

――先生自身は、アニメーションの細かい芝居に注目されているようですが、例えば、3話の宇宙船に乗って金森がドアを突き破るシーン。ああいう派手なシーンにはグッとこないんですか?

大童:いや、それもありますね。やっぱりそのダイナミックな動きを演出するっていうのは本当にそれはそれで。その何か一定の構造を持ったもの、特にそのメカとか形の硬いものが近づいてくるとか、離れていく動きは、ブースターの間隔とか、円の向きとか、各所の比率をコントロールしながら一枚一枚描いていかなきゃいけない。

第3話では金森、浅草、水崎の3人が部室の修繕をしながら、宇宙飛行士の船外活動の妄想を始める

Flashのソフトを使ったり(※)すると、コントロール(の仕方)が、また変わってきたりするとは思うんですけど、そういうところがやっぱり動画としても注目に値するなというのと。

(※「映像研には手を出すな!」のアニメーション制作を担う、サイエンスSARUでは、アニメーション制作に、Flash(現:Adobe Animate)を導入している)

動画ばっかり見てるわけではなくて、動画の描き方としては比較的簡単だけどダイナミックなシーンとしてはものすごく有効だ、みたいな描き方が、いろんなところであるわけですね。そういうのは本当に総合芸術と言うか、映像作品として、どこに重きを置いているかが見えるので。

「2001年宇宙の旅」の船外活動のポッドみたいなものに(金森が)乗って、ドーン!と行くところで、カットを入れて、金森が(現実の部室の)壁を突き破って出てくる。その勢いのまま梯子をかける、みたいな。その緩急とか、そういうスピード感が徐々に増していく演出みたいな部分は、「ここで入れるのはすごい!いいな」と思ったりしますね。

第3話で、金森が部室の壁を突き破るシーン

だから本当にいろんな見方ができる。アニメーション、動きの点でも見るし、映像表現のどういうカット割りなのかとかというところでも見るし、という感じですね。

――アニメ化する際にリクエストされた点はありますか?

大童:ほぼ譲れない事っていうのが大前提としてはなくて。僕がどんな意見を言っても、基本的には全部、現場の判断で最終的には作って頂ければと、思っているんですけど。

その中で唯一譲れないと思ったのが、うさぎのデザインです。浅草が持っているうさぎのぬいぐるみのデザインについてはこればかりは申し訳ないが、なんとか自分の満足のいく形にしてほしいと、本当に単純な構造なんですけど、目と口のバッテンの口の比率が、本当に描く方には難しくてですね。

第1話で幼い頃の浅草が家で一人、うさぎのぬいぐるみを抱きながらアニメを見ているシーン

僕は、実際にあの元になったうさぎと毎日寝ているんですけど…。それをずっと何年も、10年以上ですかね、持ってる身としては、その比率とか、その可愛さがどこに存在するのかっていうのは熟知しているのですが、それを知らない方に改めてデザインしていただくとなると、やはり、それは難しいことだなと。これは本当に(こだわって)ご迷惑をおかけしたかなと(笑)。

――それだけこだわった部分ということですね

大童:愛着がほかのものと若干桁外れのところがあったと思います。

――(アニメの)エンディングにも参加されていたようですが、どのように参加されていたのでしょうか?

大童:エンディングに関しては、背景の素材としては、原作漫画の絵が使われていたりするんですけど、基本的には(背景の)モーションはノータッチで、手前で歩いている3人、走ってる3人と、あと戦車とか宇宙船とかそういった細々した手前で動いているものは全部僕が作画をしたっていう感じですね。

――描いてみていかがでしたか?

大童:本当にすごい楽しかったですね。そういうプロも働いてる現場で描かせてもらう、環境もすごく良かった。自分がどこまで突き詰めてやればいいのか、あと、もちろん納期があるので、間に合わせるためにどう配分したらいいのか、どの辺のクオリティーでケリをつけるか、みたいなところを考えてやることが、ちょっと新しい経験ではありましたね。

絵を描くことが、本当に自分にとっての好きなことなのか不安だった

大童は以前、こんなツイートをしていた。

「これが俺のやりたい事であってくれ。これが俺のやりたい事になってくれ。」と祈るような気持ちで、本当に絵を描いたりすることが好きなのか、このまま絵を描いたりしていて将来何かになるのか、そんな気持ちを持っていた時期もあったが、それは別のお話。

大童澄瞳のツイッターより

「アニメを作る」という、やりたいことに突き進む、映像研の3人とは対照的なように見える。「絵を描く」ということに対して、悩んでいた大童の過去の心境とは、どんなものだったのか。

――このツイートは、どういう時のお話だったのでしょうか?

大童:自分が打ち込めるものを、模索している時期っていうのは、もしかしたら、誰しもあるかもしれないですけど。少なくとも僕には、そういう時期があって。自分の取り柄を何とかして見つけたい、という時期があったんですね。

なんとなく大学に行って、なんとなく「あー、そうかそろそろ就職でもしなきゃな」と思って、 「そういえば自分の好きなことってなんだろう」って思う人もいれば、僕の場合は、それをかなり早い段階から悩んでいて。

僕は自分の得意・不得意の落差がすごく激しいので、自分が不得意なことでは、とてもじゃないけど心が参ってしまうけれども、「じゃあ、自分にとって楽なことで生きていくことが果たしてできるだろうか」と思うことがあって。そういう疑問と並行して、僕は絵を描き続けてきたわけですね。

自分の中ではかなりの時間、絵という技術を向上させてきたんです。中学から高校に至るその何年か。5、6年とかだと思うんですけど。それぐらいの時間ずっとやってきて、それでも、自分にその絵を描く才能が果たしてあるのかどうか。とか、そういう客観的な情報っていうのがわからないんですね。

もし、ひょっとして、今の自分が身につけた、この絵を描く技術が、なんら箸にも棒にもかからないものであった時、自分の積み上げてきた、この人生は急激に方向転換しなきゃいけなくなる。

だから、何とかして自分が打ち込んできた、この絵を描くという作業が、本当に自分にとって好きなことであるか、もしくは、本当に自分がのめり込んで、かつ、ご飯に困らないような生活に繋がってくれるかどうか。

不安になるけど、もはやここまで来てしまったら、「自分は絵を描く人間なんだ」みたいなものを、信じなきゃどうしようもない。そういう気持ちが当時あった。

――水崎が、文化祭で作品を上映した後に両親と話すシーンで、「『私が生きる』ってことは、こういう物をひたすら作るってことなんだ」みたいな確信めいたセリフを言いますよね。大童先生自身はまだ、その(中高生の)段階で、確信はなかったということですか?

「映像研には手を出すな!」第2集で水崎が両親と話をするシーン
©︎2020 大童澄瞳・小学館/「映像研」製作委員会

大童:僕はなかったですね。そういう発言をしたかもしれないとは思うんですけど、それはある種、虚勢と言うか「自分はこれで生きていくから」っていう風に断言してはいるけれど、心の片隅ではちょっと不安っていう。本当にそれが通用するかどうかわからないと、どこかでずっと思っていて、ちょっと不安な状態でやっている。

でも、水崎たちがすごく恵まれているのは、自分たちでアニメーションを作った瞬間に「あ、これは自分が本当に好きなことをやれたんだ」と、確信できたところがやっぱり彼女たちのすごいところかなっていう風に思いますね 。

少なくとも僕にとってはアニメーションがそれだったんですよ。自分が(絵を)描くこととはまた別に、動きとか、動画が本当に好きなんだ、っていう確信は専門学校に行くあたりでは、もう完全にありました。

――ご自身で自主制作でアニメを作られている中で、漫画を描き始められましたが、本来、漫画は大童先生のやりたいこととは少し違うのではないですか?そこの折り合いを大童先生の中でどうつけたのでしょうか?

大童:またアニメーションとは別の好きなものとして、お話を作ることがあって。漫画だったら空想する、ストーリーを作るということの魅力は、達成できるんですね。

アニメーションで僕が最も好きな要素っていうのが「動き」なんですね。人間が踊るとか、転がるとか、もちろん爆発とか、飛行機が飛んでいくところとかもそうですし、なんでもその動きっていうのが、もう強烈な魅力を感じていて、シナリオに関係なくすごいアニメーションを見ただけで、僕はわりと泣くんですね。ボロボロになるまで泣くんですけど、それぐらい好きなんだなっていうのがあるんですけど。

それとは別に、お話作りっていう好きなものがあって、自分がやってきた絵を描く行為と、お話作りをセットにした時に、アニメーションじゃなくても漫画という手段があるよっていう、そういう感じですね。

――今は漫画を描くことについてはどう捉えていますか?

大童:僕はそこまで絵を描くのが好きじゃないっていう風に言ってるんですが。描く人にもパターンがあると思うんですけど、(絵を描く)作業自体が好きな人と、出来上がったものに満足する人。僕は出来上がったものに満足するタイプで、そういう良い絵の連続が自分の表現としてできるのが、かなり大きいかなと思っています。良い絵を描いて、そこに物語をプラスすることができるので、そこがすごく魅力かなと。

その良い絵というのはアニメーションで言うところの、レイアウトにも通じるものがある。映像の中でレイアウトは、僕はすごく重視するべきだなと思って描いてきました。そういう点では、自分のアニメーションで描いていた映像の言葉を使って、漫画を描くっていうことができているかなと。そこは満足できるポイントだなと思います。

――今、もし「漫画だけじゃなくて、他にも何でもできるよ」と言われた時に、何が一番やりたいと思いますか?

大童:やっぱりアニメーションはやりたいですね。一番やりたいかな。あとは、何でもやりたいですね。実写もやりたいし、映像表現なのかな。また絵画とかもチャレンジしたいですね。いわゆるファインアートとか、そういうのも面白みがある。

一枚絵としての表現やポスターもそうですけど、そういうものも、もっとチャレンジしていきたいなって思いますね。

――3人の中でも金森はかなり現実志向ですが、(自由奔放な浅草的な側面と、金森的な側面の両方を併せ持つ)大童先生ご自身の中では、自分のやりたいことと現実で葛藤みたいなものがあったりするのでしょうか?

大童:あまり葛藤はないですね。浅草と金森、僕の中ではその2つの要素を持っているわけですけど、人格は1つなので、金森的な視点と浅草的な視点っていうのが互いに相互理解が、物凄いできてるので、あまり葛藤っていうのがない。

――どういうふうに相互理解をしていますか?

大童:自分のやりたいことがあるということは認めていて、それとは別の視点で、「こいつ(自分)の自由にやらせた状態で金儲けに繋げていくには、どうしたらいいか」というのが僕の内面にある。浅草のような「自由に何でもやってみたい」っていうのを、極限まで尊重するプロデューサーが僕の中にいるので、棲み分けができているっていう感じですね。

――映像研に出てくる3人が「これは本当に自分のやりたいことなのか?」と悩むタイミングは出てきたりはしないんですか?

大童:どうですかね。もしかしたら出てくるかもしれないですね。僕の思想としては、何でもありだと思っていて、「人生はどこで、どのように変わっていってもいい」と思っているので、本当に主人公たちも、そういう意味で、自由に描ければと思ってますね。

大童澄瞳
東洋美術学校絵画科卒業後、独学でアニメーションを学ぶ。その後、コミティア111にてオリジナル漫画を出品、スピリッツ編集員に声を掛けられ、2016年9月号『月刊!スピリッツ』(小学館)から連載をスタートした『映像研には手を出すな!』でデビュー。

アニメ「映像研には手を出すな!」
過去のエピソードは毎週日曜26時から最新話をFODにて独占配信
https://fod.fujitv.co.jp/s/genre/anime/ser5a86/

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