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Judul : 被災者にラーメン提供、長野市津野の飲食店 13日本格営業再開 - 信濃毎日新聞
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被災者にラーメン提供、長野市津野の飲食店 13日本格営業再開 - 信濃毎日新聞

　昨年１０月の台風１９号災害で被災し、被災者らに「復興ラーメン」を提供してきた長野市津野の飲食店「ごはん食べるところ大倉」が１３日、本格的に営業を再開する。修繕工事のため昨年１２月下旬に閉店してから約４カ月。店主の小坂拓也さん（５０）＝山ノ内町平穏＝は再び水害に遭わないか不安で、再開すべきか一時迷ったが、「お客さんの多くが地元住民。復興に向けて一緒に頑張りたい」と決断した。

　店は昨年１０月１日、開店５０年を記念してリニューアルオープンしたが、２週間もたたずに約２・２メートル浸水した。

　小坂さんの友人ら延べ約１００人が駆け付け、片付けや泥出しは１０日間で終わった。被災から２週間後にはボランティアや被災住民らに無料休憩所として店を開放。体を温めてほしい―と復興ラーメンを提供するなど、復興の拠点の一つになっていた。

　１０日に仮営業を始めると、待ちわびた常連のボランティアらが訪れ、復興ラーメンを注文する人の姿もあった。

　一番乗りは諏訪市のＮＰＯ法人「絆ＪＡＰＡＮ」理事長の笠原正好さん（７０）＝原村。昨年１０月１５日から被災家屋の泥出しや床を剥がす作業を担い、小坂さんの店の解体も手伝ってきた。スープカレーを味わい、「待っていた。再開がうれしい」と、小坂さんと喜びを共にした。

　台風１９号災害から間もなく半年。あえて被災した１３日を営業再開日に選んだ小坂さんは「自分にとっての嫌な日を、店を再開できた『いい日』に変えたかった。地域の復興はまだまだできていない。地域の人たちと一緒に、行く末を見守りたい」と地域への熱い思いを話した。

（4月11日）

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