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薄くもろい岩盤影響か 県中部震源 震度1以上22日以降57回 - 信濃毎日新聞
松本市安曇付近を震源とする地震が相次ぐようになって28日で1週間となる。気象庁によると、この間に観測された震度1以上の有感地震は27日午後9時までに計57回。23日には最大震度4の地震があり、緊急地震速報が発表された。専門家は1998年の群発地震と震源がほぼ重なることや、同市安曇一帯の地下岩盤が薄くもろいことが地震に影響している可能性を指摘。しばらく同程度の地震が続くものの、巨大地震発生の可能性は低いと見ている。同庁によると、有感地震は22日以降、1日4〜16回発生。最多は23日で、そのうち1回で震度4を観測した。同市安曇の上高地一帯では、98年に群発地震が発生。同年8月3日〜11月3日の93日間に有感地震は、最大震度5弱の1回を含め計228回(1日当たり2・5回)に及んだ。
信州大全学教育機構の大塚勉教授(地質学)は、今回の地震は98年の震源とほぼ重なると指摘し「有感地震はしばらく続く」。98年は登山道で多数の落石が発生しており、「上高地一帯の山は石が不安定で、注意する必要がある」とする。
信大の塚原弘昭名誉教授(地震学)は、今回の震源一帯には焼岳などの活火山があり、地下の温度が高いことから岩盤が薄くてもろいと指摘。「海洋プレートの沈み込みにより、日本列島に加わる力が集中しやすいため地震が起きやすい」とする。ただ、今回の震源は県内を縦断する「糸魚川―静岡構造線断層帯」からは距離があり、「大地震に発展するとは考えにくい」としている。
気象庁は、震源近くの焼岳の火山活動には特段の変化はみられないとしている。
(4月28日)
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April 28, 2020 at 06:53AM
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