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日大生「ノトゲキ」の活動 卒論に 牛島さん（学生代表）学部奨励賞 - 中日新聞
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（上）昨夏の「ノトゲキ」で学生代表を務めた牛島青さん＝七尾市中島町藤瀬で（下）卒業式で記念写真に納まるノトゲキに参加した学生ら＝東京都練馬区で（七尾市地域おこし協力隊本谷智子さん提供） |
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「中島町との縁 これからも」
七尾市中島町で昨年八月、日本大芸術学部演劇学科（東京都）の学生が二十日余り滞在し、舞台作品を制作したプロジェクト「ノトゲキ」で、学生代表を務めた牛島青（じょう）さん（２３）が、卒業論文で活動を取り上げ、各学科で一人しか選ばれない学部奨励賞を受賞した。七十ページ近い本文では、活動を振り返りながら、見えてきた課題や今後の展望などを論じた。（稲垣達成）
活動には十七人が参加。八月十日から同市中島町に滞在し、飲食店などでアルバイトしながら、住民が所有する空き家で共同生活。祭りや地域の行事に参加し、見たことや感じたことを題材に、舞台作品を創作。同三十一日に能登演劇堂で発表した。
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学部奨励賞の賞状 |
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牛島さんの卒論は「大学生による演劇を用いた地域活性化」。能登演劇堂の発表会で来場者に行ったアンケート結果を基に、「学生が一定期間町に滞在することで、町が活気づいたと感じた住民が多くいた」と分析。「新たな町の側面を見て取った観客もいた。作品が町の映し鏡のように機能した」と振り返った。
課題にも言及。移動手段や滞在場所、食料などの生活に不可欠な要素について「地域住民の協力をあてにして計画が進められた。住民の協力が得られなければ実現は不可能だった」と認識。受け入れ側の住民の負担にも触れ「運営体制の見直しが急務」と続けた。
「ノトゲキの可能性」と題した項目では、活動に関わったことで能登演劇堂に初めて訪れた住民がいたことを紹介し「新規観客層の獲得という役割を担える潜在能力を秘めている」。学生として毎年メンバーが入れ替わるため「企画は自然と鮮度を保つ。中島町にも常に新しい発見や出会いがある」と意義を強調した。
四月からまつもと市民芸術館（長野県松本市）で専門職員として企画の制作に携わっている牛島さん。取材に「中島の人たちに本当によくしてもらった。“中島町シック”に襲われている」と笑い、「ノトゲキは中島の皆さんの支えがあったから成り立った。町の人に愛されてこその企画。これからも、中島との縁を大切にしていきたい」と語った。
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April 29, 2020 at 03:08AM
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