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【ウクライナ】ＩＡＥＡ事務局長、ザポリージャ原発視察－調査団滞在 - ブルームバーグ

国際原子力機関（ＩＡＥＡ）の調査団を率いているグロッシ事務局長は１日、ロシア軍が占拠するウクライナのザポリージャ（ザポリジエ）原発に到着した。視察などを数時間行った後、グロッシ氏は一部の調査団メンバーと共に現地を退去した。

ＩＡＥＡ事務局長、ウクライナのザポロジエ原発を退去－滞在は数時間

　　ウクライナ国営原子力企業エネルゴアトムによると、十数人の調査団メンバーのうち５人は３日まで滞在する見込みだという。グロッシ氏はツイートで、ＩＡＥＡは「ここにとどまり、継続的なプレゼンスを維持する」とコメントした。

　　ロシアとウクライナは近隣のエネルホダル地域への砲撃を巡り、互いに相手方が行っていると非難し合っており、３月からロシアが占拠する同原発の災害につながるのではないかとの懸念が国際的に強まっていた。調査団が戦闘地域を通って視察を行ったのはＩＡＥＡの65年の歴史上初めて。

　　ロシアはルーブルの急騰を抑えるために今年、最大700億ドル（約９兆8100億円）相当の外貨を購入することを検討している。中国人民元など「友好的」な国の通貨が対象だという。

ロシア、700億ドル相当の購入を検討－人民元など「友好国」通貨 (1)

　　欧州はロシアのウクライナ侵攻で動揺するエネルギー市場に介入する措置を検討している。

　　ウクライナ情勢を巡る最近の主な動きは以下の通り。

ロシアはＩＡＥＡ調査団を欺こうとしている－ウクライナ大統領

　　ウクライナのゼレンスキー大統領はザポリージャ原発を占拠するロシアが「本当に必要とされているＩＡＥＡのミッションを無益な原発ツアーに変えようとしている」と非難。ウクライナや海外の記者を排除して「ロシアのプロパガンダを行う人」のみに取材を認めるなど、調査団を欺こうと手を尽くしていると指摘した。

ＩＡＥＡの原発調査団に完全なアクセスを－米当局者

　　米国家安全保障会議（ＮＳＣ）のカービー戦略広報調整官はＩＡＥＡのスタッフがザポリージャ原発の調査で完全なアクセスを与えられ、必要なだけ滞在できるようにすることが重要だと述べた。ブルームバーグテレビジョンの番組「バランス・オブ・パワー」とのインタビューで語った。

ＮＳＣのカービー戦略広報調整官

Source: Bloomberg

リトアニアなど５カ国、ロシアの旅行者制限目指し協議へ

　　リトアニアのランズベルギス外相は、ロシアと国境を接する同国とフィンランド、エストニア、ラトビア、ポーランドが陸路で入国するロシアの旅行者を制限する方法について協議し、数週間内の解決を目指すと述べた。

ロシア石油大手ルクオイル会長、病院の窓から転落後に死亡－報道

　　ロシア石油大手ルクオイルのラビル・マガノフ会長がモスクワ市内の病院の窓から転落した後、死亡したと、同国の複数のメディアが報じた。一方、ルクオイルは同会長が「重い病気」の後、亡くなったと発表した。

　　ロシア国営タス通信は事情に詳しい匿名の法執行当局者を引用し、マガノフ氏（67）は自殺したと報道。同氏は心臓発作を起こし入院しており、抗うつ剤を服用していたという。

ロシア石油大手ルクオイル会長、病院の窓から転落死－自殺と報道 (1)

ロシア、人民元など「友好国」通貨最大700億ドルの購入検討

　　ルーブル急騰を抑えるために外貨購入を検討しているロシアは、中国人民元などを購入後、投資資金を確保するため、保有する人民元を売却する長期戦略にシフトする。

欧州、エネルギー市場に介入する複数の措置検討－上限価格設定など

　　欧州はエネルギー高騰により貧困に陥る家庭が増えるなど経済が脅かされていることから、エネルギー市場に介入する複数の措置を検討している。具体的には上限価格設定や、電力需要押し下げ、エネルギー企業への超過利得税などだ。

原題： Ukraine Latest: IAEA Chief Leaves Nuclear Plant After Short Stay

Ukraine Latest: IAEA Chief Leaves Nuclear Plant After Short Stay（抜粋）

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